自民党の総務会が16日に了承した「LGBT理解増進法案」の修正案の内容が、2年前に自民も含む超党派議員連盟を中心に作成し、合意した法案から「大きく後退している」として、当事者らが同日、東京・永田町の衆院議員会館で抗議集会を開いた。全国52の当事者団体が抗議に賛同したという。
党内の保守派に配慮した結果、「差別は許されない」という文言を「不当な差別はあってはならない」に、「性自認」という言葉を「性同一性」に変えた修正に当事者らは抗議。「子どもに教えると混乱する」といった意見が出たことから、「学校の設置者の努力」という独立した項目を削除し、事業者の項目と一体化させる変更もあった。
「やってる感」を演出するだけ
トランスジェンダー当事者として情報発信してきた浅沼智也さんは、「早期成立に向けた意気込みは積極的に評価してきたが、国際社会に向けた『やってる感』を演出するだけで、(19日に広島で開幕する)G7サミット(主要7カ国首脳会議)をやり過ごそうとするのは到底許されない」と批判した。
2月の元首相秘書官による差…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル